あなたに適したレーザーを医師が組み合わせます
自分の肌に適した治療をどうやって選んでいますか?

美容外科・美容皮膚科で行うレーザー治療には様々な種類があり、クリニックごとに使用する機器も料金もいろいろです。患者さん自身が自分の肌トラブルにはどのレーザーが向いているかを判断するのは容易ではなく、説明を読んでも具体的なイメージはつかみにくいのが普通です。
↖︎ ※ 某クリニックの治療メニューの例
例えばここ数年はピコレーザーが人気ですが、同じピコという名前でもクリニックによって使用機器も波長も治療のし方もかなり違います。
自分のシミ?にはピコスポットがいいのかピコトーニングがいいのか、フラクショナルと何が違うのか?にきび痕はポテンツァとかルメッカがいいのか?そもそもルメッカはレーザーではないのでは?エステでやっているハイフとかは効果あるのか?深い毛穴はエコツーで削らなきゃダメなのか???赤みはVビームしか効かないのか?マルチとかプロとかマックスとかついている方が効果があるのか?
その度にネットで口コミを探し、勇気を出してカウンセリングに行ってみたものの、よくわからないまま5回コースを勧められ、赤くはなったけど数日したら何も変わっていないような。そんなことを繰り返していませんか?
様々な波長のレーザー光には多様な効果があります。皮膚のトラブルの多くは、適切な波長のレーザーを患部に正しく照射することで大きく改善できます。しかし症状に合わせて適切な組み合わせを選択するには、皮膚とレーザーの両方に対する深い知識が必要です。
患者さん自身が費用対効果まで含めてレーザーを選択することは困難です。

正確な診断から的確な治療方針を立てることが大切です
迷う必要はありません。大江橋クリニックでは治療を担当する医師が、各人のお肌の状況に合わせてオリジナル治療メニューを組み立てます。ご自分の気になるところ、どうなりたいかを毎回医師にお伝えいただくことで、治療内容を医師がその都度微調整していきます。
きちんと肌診断をしてから治療すべきだと考えています

美容皮膚科の肌診断というと、ロボスキンアナライザーのようなシミを浮き上がらせて写真を撮る機械や、化粧品店の店頭によくある油分水分計のような機械を使ったカウンセリングを思い浮かべる方もいることでしょう。
とある美容外科医が「ああいった肌診断機を使って見せないと患者を納得させられないし、トラブルになった時に困るから」と言っているのを聞いたことがあります。数字を見せて説明しないと診察料が取れないのだそうです。

しかし、肌を診断する最も確実で信頼のおける方法は、診断力のある皮膚科専門医の診察を受けることだと思います。訓練を積んだ皮膚科医の目は、肌の微細な変化を見逃しません。大江橋クリニックの副院長は同期の中で一番最初に皮膚科専門医の資格をとり、その後もずっと研鑽を続けているまじめで優秀な皮膚科医です。彼女に「この赤みのあるところはじつは慢性の皮膚炎ですよ」「このカサカサしているところに見えない皮膚炎が出ていますよ」と指摘されて、初めてそこが健康な皮膚ではないことに気づく患者さんがたくさんいます。
私(この文章を書いている院長)も皮膚科の研修医を終え、何年間か国立病院などで皮膚科の外来も担当していたので、皮膚科医を名乗っても嘘ではないのですが、経験の差は圧倒的で副院長の足元にも及びません。実力のある専門家の目で診察しきちんと診断をつけてこそ、効果的な治療計画が立てられると考えています。
美容皮膚科医・美容外科医の中にももちろん皮膚科の研修をしたまっとうな皮膚科医もいますが、内科や形成外科など他科の診療経験しかなく正確な診断をつけられないままとりあえず治療していたり、あるいは医療知識のないカウンセラーと称する無資格者に対応させたりしているクリニックもたくさんあります。正確な診断に基づかない治療が高い効果をあげられるとは思えません。
お肌のくすみ・色むら・色素沈着、しゅさ・毛細血管拡張などの肌の赤み、毛穴のたるみ、目元の小皺やほうれい線、口周りや頬の産毛、何とはなしのお肌の老化、ニキビ・ニキビ跡、古い傷痕、ケロイド、アトピーなどの肌荒れ・かゆみ、その他顔面や首、胸元など、大江橋クリニックのレーザー治療はシミや黒子、イボなどをとりたい方だけでなく、お顔や皮膚のトラブル全般に正しく対処できます。
さまざまなお肌の悩みを総合的に解決しましょう

レーザー治療で改善できる対象疾患は非常に多岐に渡ります。シミや黒子、イボなどをとったり頬のくすみ・お肌の色むら・色素沈着などメラニン色素の増加による症状を改善するといった一般に広く知られている治療だけでなく、しゅさ・毛細血管拡張などの血管の増加による肌の赤み、ニキビ・ニキビ跡、ケロイド、古い傷痕、アトピーなどの肌荒れ・かゆみなどの炎症性の赤みが目立つ肌も、適切な波長を選択して穏やかに改善できます。
例えば、おすすめの美肌レーザーコース「大江橋マジック」は首の前面を含むフルフェイスの治療を行いますが、ご希望に合わせてオプションメニューがあり(「大江橋マジック・プラス」)デコルテ・胸回りや腕、手の甲にまで照射範囲を広げることもでき、体の傷跡などへの部分照射を同時に行うこともできます。
毛穴のたるみ、目元の小皺やほうれい線、何とはなしのお肌の老化といった引き締め系の治療もレーザーの得意分野です。安全で効果的な医療脱毛を組み合わせることもできます。
まず「お肌デトックス」から始めてみましょう
診察の結果、多くの方にまず最初にお勧めすることになるのが、最もリーズナブルな治療コースである「お肌デトックス」です。大江橋クリニックの美肌レーザーコースの核心とも言えるコースはその名も「大江橋マジック」なのですが、まず1回レーザー治療の効果を実感していただき、もう一度受けてみようと思っていただくには、「大江橋マジック」の縮小版・入門版の「お肌デトックス」(41,800円 税込 初回は診察料と予約料が別途かかります)で十分だと思います。
費用を抑えたコースとなるため中心となるレーザー照射のショット数と治療範囲(顎下まで)が少し少ないものの、基本的な治療の進め方は上位のグレードのものと同じ、効果を確認しながらきっちりと治療を行うので、コストパフォーマンスの点では一番のコースかもしれません。
最上位コースである「お肌クチュール」という「大江橋クリニックのレーザーでできることは全部やる」治療もありますが、ご希望の内容によってはそれなりにダウンタイムも生じますし、繰り返し受けていただくにはコスト面で少々厳しいかもしれません。大江橋クリニックの総合美肌治療は1回だけで完了という治療ではなく、コツコツ続けていただく治療なので、無理して1回だけ受けていただくより何回か続けてみていただく方が効果を実感できると思います。お顔+頸部全面の治療となる「大江橋マジック」では物足りないという方には、「大江橋マジック+(プラス)」という「大江橋マジック」をさらに広範囲にしたデコルテまでの拡大バージョンも用意しました。
メディカルエステとレーザーリミックス照射を
組み合わせた治療です
コースの基本は、まず美容皮膚科診察を受けていただき、お肌の調子を詳しく見てからオリジナル・ケミカルピーリング、イオン導入、高分子超音波導入などのメディカルエステ治療とレーザーリミックス照射を組み合わせた複合美肌レーザー治療を受けていただきます。治療後はもう一度診察があります。
こうした治療は2007年の開業と同時(正確には広く開業を告知する前の2006年12月)にすでにはじめており、おそらく日本で最初にこうした治療を始めたのではないかと思っています。
当時調べた限り同様の治療を行なっている美容クリニックはどこにもなく、世界初だったかもしれません。
レーザーリミックス治療は多種類のレーザー照射を重ねて行う美肌治療の基本的治療で、数種類のレーザーをフルフェイスに続けて一度に照射することで、お肌のトラブルを総合的に解消する方法です。複数の波長、パルス幅、エネルギーをお肌の状態に合わせてその場で組み合わせ、肌の緩みやくすみ、吹き出物や皮脂のテカリなどの不調を、基本的にはダウンタイムなく人知れず改善していきます。患者さん自身がどのレーザーが自分に向いているか迷う必要はありません。
続けることで肌質が改善し美肌になっていきます
開院以来17年ずっと継続して通っておられる方もあり、多い方は100回以上も治療を続けています。そうした方々には年齢を重ねてもお肌の老化は感じられず、むしろ年々若返っているくらい、と好評をいただいています。コストパフォーマンスが良いと感じていただけるように17年間一度も値上げせず常に努力して改良を加えてきましたが、経済状況の変動で2024年7月にお肌デトックスのみ約8%の料金改定を行いました。治療時間と内容を考えれば、どこにも真似ができないだろうと思っています。おそらく他のクリニックで同じことをしようとするとまず間違いなく赤字になるでしょう。ご理解いただけると幸いです。
長年継続されている症例 左:初回治療後(49歳)、右:16年後(65歳)
右は撮影時に笑顔になったため目元に表情ジワが少し出ています
毛細血管拡張、毛穴の開き、ニキビ跡、小さなシミなどはなくなりました


上と同一症例:ダウンタイムのない治療(主にお肌デトックス)を月1回程度続けると、毛細血管や小皺、ニキビ跡、ほうれい線等が改善しました(初診時から約1年後:効果には個人差があります)


別の症例:遠方にお住まいのため3ヶ月ほど間隔をあけて2回のみ治療(お肌デトックス)し、脂腺増殖や肌のきめ等を改善した例(初診時、1回治療後、2回治療後:中央を除き化粧しています。効果には個人差があります)



特に宣伝もせず特許申請や商標登録もしなかったため、大江橋クリニックの開業後数年たってから「日本初・世界初の複合レーザー治療」を謳うクリニックが赤坂、六本木、銀座など東京を中心にいくつも出現しました。しかしその多くは数年で姿を消し、今は存在しません。治療効果と費用のバランスが取れなかったのではないでしょうか。大江橋クリニックでは複合レーザー治療の原理と仕組みを患者さんにもわかりやすく説明して十分理解して頂き、リーズナブルなコストできちんと効果のある治療を目指しています。
※ 最近検索したら東京・大阪をはじめ全国にいくつか同じような治療メニューを掲げているクリニックもありました。「大江橋マジック」に匹敵する?ようなレーザー治療は通常1回10万円〜20万円程度で行われているようです。まあそれはそうか、と思いました。大江橋クリニックの治療費は内容に比べて安すぎて常識はずれのようです。東京にない、住んでいる地方にないからと遠方から通ってくださる方も多いはずです。いずれもう少し常識的な治療費に改定したいと考えることもあるのですが、今のところ継続してくださっている患者さんのためにもう少し頑張ってみます。

コストパフォーマンス抜群の総合美容レーザーコースは、さらにグレードアップしました。大江橋マジックの入門版という位置付けです。
ゆったりとした時間の中で、1日数人だけの治療になります。予約枠が少なく超人気のため、当分の間毎月人数限定とさせていただきます。

美肌レーザーの基準となるコースです。お肌デトックスより広範囲、頚部前面を含めてお顔全体に多種類のレーザーを高密度に照射するメニューです。ご希望によりさらに柔軟にカスタマイズできます。治療内容についてはお肌デトックスの説明をお読み頂いた方がわかりやすいかもしれません。
普段はお肌デトックスでリーズナブルにお肌を維持し、特別な日の前に肌の調子をレベルアップしたい方にもお勧めします。

大江橋クリニックでできることは全部一度にやる!といったコンセプトの「お肌クチュール」というコースも用意しています。
美肌レーザーコースの最上位バージョン。ケミカルピーリング、複数の薬剤のイオン導入や超音波導入に加え、様々なレーザー機器の多様な波長を組み合わせて大江橋マジックよりさらに広範囲に照射し、気になる悩みを総合的に解決するメニューです。ご希望によりイボ・シミ・ホクロ取り放題的なこともできます(盛り上がったできものを削り取るレーザーを使用した場合などには、数日から十日程度のダウンタイムが生じます。)大切な日に備えて大江橋クリニックでできることを全部一度に受けていただけます。1日1名様限定です。
レーザー治療は必ず医師が行ないます
大江橋クリニックの治療の特徴は、レーザー照射に限らずすべての治療を二人の医師が直接行い、看護師やエステティシャン、カウンセラーなど医師以外のスタッフは一切治療に関わらないことです。

すべてのレーザー治療の基本はレーザーの波長、パルス幅(1ショットごとの照射時間)、フルエンス(出力エネルギーの単位面積あたりの強さ)の組み合わせでその効果が様々に発揮されます。 これに加えてハンドピースの口径(レーザー光の直径)、ショットごとのオーバーラップの程度、照射間隔、照射面積内の光の分布(例えばガウス分布かトップハットか、フラクショナルモードか)、皮膚との距離や角度、皮膚への密着の程度と圧迫、皮膚の温度と冷却法、部位ごとの特性(血流や皮膚の厚み、角層の厚さ、下床に骨性組織があるか、血管と神経の走行、色素沈着の程度)などが治療成績に大きく影響します。これらを総合的に判断するには経験と技量が必要です。

例え全く同じ機械から同じ強さの光が発射されたとしても、照射光が皮膚に直角に入射した場合と斜めに入った場合とでは反射・屈折・散乱の程度がかなり異なりますし、ハンドピースを皮膚から2、3ミリ浮かせるだけで入射エネルギーが10%以上減少し、機種によっては冷却位置のずれが生じて皮膚温が上昇したりします。連続照射ではハンドピースを移動させる方向や動かし方の微妙な違いで皮膚温が思いの外上昇・下降して皮膚障害につながることもあります。
レーザーの効果は照射技術で決まります
レーザー治療は、以前はレーザー手術と呼ばれていた通り、照射に技術を要する医療行為です。大江橋クリニックでは、レーザー照射は必ずレーザー治療に長い経験を持つ医師が直接行います。レーザーの効果の差は機種よりも照射する技術の差によります。同じ機械を使用しても、熟練者と経験の浅い施術者では治療効果に大きな差が出るものです。
医師の明確な指示があれば看護師がレーザーを照射することも違法ではないかもしれませんが、医療行為である以上、出力を上げ下げするなど医療事故や患者さんの危険に直結する治療条件の変更は、看護師の判断で勝手に行うことはしてはならないと思います。シミやあざのレーザー治療だけでなく脱毛レーザーやIPLなどを用いた光治療、ケミカルピーリングなどについても同じです。これらは厚生労働省通知により医師免許が必要な医療行為とされています。医師免許が必要とは、人体に対する知識が医師と同程度に深く、事故の際に適切な対応が取れるということを意味しています。残念ながらきちんと守っていない施設もあります。
新しいレーザー機器を使いこなせているところは少ない
毎年新しいレーザー機器がたくさん発売されますが、ほとんどが既存のレーザー機器の僅かな改変にとどまっており、画期的なものはむしろ少ないといえます。新機種としてproとかMaxとかⅡとかいう添字がついていても、液晶画面が大きくなったり最高出力や最大直径が数%大きくなった程度の改良であることも少なくなく、実用上は旧機種の方が安定して稼働したりすることもあります。
最近はピコレーザーと呼ばれるタイプが人気で、レーザー会社に言われるまま多くの施設で新規に導入していますが、従来機に比べてむしろ明瞭な効果が出づらく扱いの難しい機械です。維持費が高いので治療費も高くなりますが、費用に見合った効果を実感するには照射法に様々な工夫が必要になります。
大江橋クリニックでは、皮膚の状態に合わせて照射エネルギーの設定を適切に変えること、照射回数やタイミング、順序などを工夫することで、同じ治療でもできるかぎり効果が上がりダウンタイムがなくなるように努力しています。
レーザーについてもっとよく知る
レーザー光を、肌を若返らせ肌の色を白くするための美容のツールとして使う
美肌レーザーという素晴らしいアイディアが日本で形になったのが30年ほど前。当時大城クリニックの院長・大城俊夫先生が考え出したラ・ジュネッセという美容レーザー照射法(1997〜)が、肌を傷めず白く引き締めるというコンセプトでおそらく世界初の治療だったと思います。現在も進化しながら受け継がれているようですが、当時は秘密の部分が多く、技術を盗むため他の美容外科からの偵察などもしばしばありました。費用も非常に高価でした(1回の治療費が150万円ほどでした。)そのころはまだレーザーの専門家を自称する大学病院の医師などが「日焼けした肌や色素沈着にレーザーを当ててはいけない」と一般向けの本に堂々と書くような時代でした。
レーザーには強い光と弱い光がある、ではその中間は?

大江橋クリニックの院長はその当時留学から帰国したばかりでしたが、信濃町にある大城クリニック(あざのレーザー治療を日本で最初に本格的に開始した医療機関です)本院と、その分院として開院したばかりの美容専門の銀座四丁目大城クリニックに勤務し、大城先生の美容レーザー照射法ラ・ジュネッセをつぶさに見る機会を得、治療も担当させていただきました。教えていただいた理論をもとに退職後も自分なりの美容レーザーの方法を模索してきました。
当時は(今も?)皮膚科領域でのレーザー治療といえば、光を強い熱に変えて細胞を壊すもの(HLLT)に限られていました。一方でレーザー光を熱ではなく光のまま作用させる低反応レベルレーザー治療(LLLT)という考え方があり、主に整形外科領域で疼痛緩和治療などに応用されていました。レーザー専門クリニックである大城クリニックでは、もちろんその両方が行われており、弱いレーザー光を用いる治療としては疼痛緩和治療、不妊治療、アレルギー治療などがありました。その中間レベルのMLLTには何ができるのか、という探究が行われるのは当然の環境が整っていました。
皮膚をやけどさせないで活性化する、その結果皮膚がきれいに整う、そうした治療が密かに始まっていたのです。
それから10年ほどの間に「美容レーザー」という考え方は全国に広まりました。有名なキャッチコピー「私は光で顔を洗う」などを覚えている方もいらっしゃるでしょう。その中から、複数のレーザーを同時に照射して様々な効果を同時に得られる複合レーザー治療という考え方が生まれました。

当時はケミカルピーリングとレーザーを同日に行うと肌が過度に障害されて危険だと考えられていた時代でしたが、大江橋クリニックでは開業直後から何種類ものレーザー照射とイオン導入とケミカルピーリングを同じ日に一度に行う治療法を開発し、開業半年を記念してコストパフォーマンスの良いセットメニュー、お肌デトックスと名付けて複合美容レーザー治療を本格的に始めました。おそらく日本で初めてのことだったのではないかと思います。「最新」を危険視する大江橋クリニックですが、この治療に関しては自信がありました。それぞれの治療のいいとこ取りをして一度に効果を出す、そのコンセプトは間違っていないはずでした。その後上位バージョンである大江橋マジックなども開発して治療を続けるうち、数年経ってこの種の治療法は全国の様々な医師にも広まり、「日本初の複合レーザー治療」を自称するクリニックが東京などに次々と生まれました。今では全国どこの美容外科でも複数のレーザーを重ねる方法は美容レーザー治療の標準と言って良いものになっています。
レーザーは単独よりも組み合わせた方が効果が上がる
おそらく日本初の美肌治療メニューである大城クリニックのラ・ジュネッセは、当時はサイノシュアー社のロングパルス・アレキサンドライトレーザーをフルフェイスに当てて肌を整える治療でした。アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に対する吸収性が良いので、色を白くする効果が強いのが特徴です。しかし、メラニン色素だけをターゲットにしていたのでは幅広い美肌効果は得られません。実際、銀座のクリニックではアレキサンドライトレーザーに加えて波長532nmのKTPレーザーも部分的に併用されていたように思います。
大城クリニックを追いかけるように、美肌レーザーをコンセプトにした治療は他の医療施設も試行され、たとえばQスイッチYAGレーザーを低フルエンスで空中から(肌からかなり離して)シャワーのように当てる(レーザーシャワー)治療も1998年ころには開始されました。海外ではかさぶたができないように出力を抑えた美容専用レーザーや、焦点を絞って網の目のように照射するフラクショナルレーザー、コンピュータ制御で光が重ならないようにするレーザースキャン装置なども開発され、即座に日本に輸入されました。またレーザーではないが幅広い波長の光を同時に照射するIPL(インテンシブ・パルスライト)なども上陸し、光による美肌治療の戦国時代が訪れます。
レーザーは特殊な光です レーザー治療の特性を理解して治療を受けましょう
IPLや光ダイオードなどの照射する光と異なり、レーザーには波長や周期、旋光性などが整ったコヒーレントな光という特徴があります。
コヒーレンスの高い光がランダムな光と比べてどのような生物活性を持つのかについては、さまざまに実験されているもののまだ確実な理論はありません。しかし過去に行われたいくつかの実験から、同じ波長・エネルギーであってもレーザー光かランダムな光かによって効果が異なるということは確からしいと思われています。少なくともレーザーを適切に組み合わせて用いる方が幅広い波長のIPLを照射するより安全で効果が出ます。どのように組み合わせて治療するかについては毎回治療効果を見て工夫しています。
大江橋クリニックのレーザー機器は、なぜ選ばれ、他の美容クリニックの機器とどこが違い、どういう点が優れているのかお知りになりたい方は、まず下記のページをお読みください。
治療に際しては必ず医師が照射し、他のスタッフに照射を任せたり指示したりすることはありません。レーザー機器の機種が何であるかを問わず、治療にあたる医師の技量が結果を左右すると考えています。レーザー治療は奥が深いのです。